仕事が続かない社会不適合者の私がたどりついたマルチポテンシャライトという生き方

こちらの記事で分かること

・仕事が続かないと悩んでいる方に知ってほしい働き方・考え方

・正社員で働く以外の働き方

私は現在アラサーといわれる年ですが、アルバイトも含めると10個くらいの職を経験しています。

昔から仕事が長続きせず、自分は社会不適合者なのではないか。今後どうやって生きていけばいいのか。と日々悩んでいました。

自分はHSS型HSPという特性を持っていて、飽き性・多くのことに興味があるので一つの仕事を長く続けるのが難しい性格です。

ですが、マルチ・ポテンシャライトという言葉を知ってからは、この性格は強みなんだと思うようになりました。

今回は一つの仕事を長く続けるのが難しい人に知ってほしい考え方、そして現実的にどう生きていけばいいのか、マルチ・ポテンシャライト好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法の本の内容を参考に体験談とともに解説していきます。

マルチポテンシャライトとは、「さまざまなことに興味をもち多くのことをクリエイティブに探究する人」のことです。

仕事や趣味など興味があることに夢中で没頭するけど、数か月(数年)たつと飽きて別の新しいことに目移りするので、自然と転職回数が多い、多趣味になっていきます。

世間的には器用貧乏だとネガティブに語られることが多いです。

また、本人も、一流になれない、何をしても中途半端…などと悩んでいる場合があるのですが、マルチポテンシャライトは変化の激しい現代では最強の武器になります。

山口周さんは著書のニュータープの時代の本のなかで、「正解を出す力に価値はない」といっています。

従順・論理的・勤勉・責任感の強い「優秀な人材」は今後急速に価値を失い、自由・直感的・わがまま・好奇心の強い人材が、今後は大きな価値を生み出し評価されるそうです。

高度経済成長期ではたくさんあった問題を解決する(=正解を見つける)能力が評価されていたが、問題が解決されきった現代では問題を見つけ提起できる人が求められる。

あるべき世界を構想し意味を重視する。

ワークスタイルも一つの組織に留まらず、組織間を越境して、好奇心にしたがい場所を選ぶ。

これらのニュータイプが現代に必要な人材だとするとマルチポテンシャライトの能力は大きな強みになります。

マルチポテンシャライトの強み①意義と多様性を重視する

幸せに成功しているマルチポテンシャライトは「有意義なことをしている」という意義を感じられることと多様性を重視しているそうです。

問題(=なぜ自分がこの活動をするのかという意義を考える)と正解(=常識にとらわれず多様性のなかで答えを見出す)、この現代に必要な能力を潜在的に持ち合わせています。

②アイデアを統合する

多くのことに興味があり、色々な経験や知識を持っているので、それらを組み合わせ新しいアイデアを生み出すことができます。

スティーブジョブズの名言Connecting the dots (点と点をつなげる) は、「異なるジャンルの物事を組み合わせイノベーションを起こす」ということですが、まさにマルチポテンシャライトが得意な部分です。

③学習速度が速い・適応能力が高い

マルチポテンシャライトは初心者だった経験が多いです。

その分、効率的に新しいことを学ぶ能力が高く、初めての環境でも適応することができます。

変化の激しい現代において、新しい環境や知識を吸収するスピードが早いのは大きな強みです。

マルチ・ポテンシャライト好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法の本のなかで4つの働き方が紹介されています。

①グループハグ・アプローチ

1つの職場で複数の役割を担う働き方。

②スラッシュ・アプローチ

複数の職場を掛け持ちする。

③アインシュタイン・アプローチ

1つの職場で生活に必要な収入を得ながら、プライベートで情熱の注ぐことに時間を費やす。

④フェニックス・アプローチ

1つの職場をある一定期間(数か月、数年)働いた後、別の職場に移る。

個人的な見解ですが、この働き方のなかで、マルチポテンシャライトの強みも生かしつつ、実現しやすいのは②スラッシュ・アプローチだと思います。パート・アルバイト、フリーランスとして複数の仕事を掛け持ち、自分の移り行く興味関心に合わせて仕事も徐々に変えていく。自由度が高いのでストレスを感じにくいです。一つの仕事を辞めても別の仕事を継続すれば、収入面もある程度は安定します。

①グループハグ・アプローチは会社に雇用される形で、複数の仕事に関わるという働き方ですが、これは自分に合った会社を選ぶことに多くの時間がかかってしまいます。まず、複数の役割を与えてくれる柔軟な会社を見つける必要があるし、正社員での雇用は辞めるのに時間がかかります。

③アインシュタイン・アプローチは飽きやすい性質が強いマルチポテンシャライトにとっては最善ではないと思います。飽きてしまった仕事に多くの時間を費やすのは苦痛に感じるでしょう。ただ、初めは会社員として働き、副業や別の事業などでの収入が安定してきたタイミングで辞めるのはありだと思います。

④フェニックス・アプローチは一つのことに没頭しやすいタイプのマルチポテンシャライトには合うと思いますが、飽きて新しいことに移りたくなるタイミングは自分でも予測できないため、その分、収入面が不安定になりやすいと思います。

現代はインターネット上でお金を稼ぐ方法がたくさんあるので、フリーランスとして自立する選択肢もありだと思います。

ただ、初めのうちは収入が安定しないので、生活費を稼ぐために働くことも必要です。

マルチポテンシャライトが自分にぴったり合う働き方を見つけるのは時間がかかると思いますが、生かすことができれば大きな武器になります。

焦らず自分のペースで探っていければ、少しずつでも理想の働き方に近づけると思います。

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